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2008.07.21

category: 源氏物語・古典

幻の『源氏物語』の写本発見!

『源氏物語』千年紀に、またまた新発見です毎日新聞産経新聞
今回発見されたのは、70年近く行方不明だった写本で、もともとの所有者の方の名前から”大沢本”と呼ばれ、存在は知られていたものの行方不明となっていたものです。

大沢本は全54帖がそろっているが、一度に写されたものではなく、不足分をかき集めた「取り合わせ本」。鎌倉中期の写本も含め、室町末期に体裁が整えられたらしい。
「源氏」は原典が残っておらず、写本には藤原定家校訂の「青表紙本」、「河内本」の2系統と、どちらにも属さない「別本」がある。大沢本は約半数を別本が占め、例えば「夕霧」巻の末尾は「なにはの浦に」となっているが、この文言が付いた本文は、ほかに例がない。「詳細な研究はこれからだが、流布している『源氏』とは違う世界が見えてくるかもしれない」と伊井さん(=国文学研究資料館官庁の井伊春樹さん)は期待する。(毎日新聞記事より)


貴重な写本の発見。しかも54帖そろっての発見というのは極めて珍しいです。しかも、今年相次いで発見されている『源氏物語』の写本は、どれも今まで研究の進んでいなかった”別本”と呼ばれる系統のもの。
誕生から千年たって、『源氏物語』研究も新たな展開を迎えそうです。日本文学科のある大学や大学院の授業でも話題に上ることでしょう。在学生が羨ましいなぁ。(私の在学中には、『奥の細道』の松尾芭蕉による自筆本が発見され、即その複製本を授業で使用しました